廣瀬量平作曲の祝典序曲です。
この曲は1971年に作曲され、当時札幌オリンピックの開催を控えていた札幌でペーター・シュヴァルツ指揮の札幌交響楽団によって初演されました。
後に上埜孝氏の編曲により「吹奏楽のための祝典音楽」として吹奏楽コンクールでも演奏されましたが(演奏当時は「祝典序曲」、後に改題)、原曲の管弦楽版とは調性以外にも様々なところで相違点があります。たとえば冒頭のトランペットのファンファーレは音型や拍子が異なっています。
廣瀬氏は1987年に発売されたフレデリック・フェネル指揮、東京佼成ウインドオーケストラによるCD(吹奏楽名曲選〜祝典音楽〜:日本コロンビア32-CG-1295)のライナーノートで以下の様に述べています。
(以下引用)
「多くの指揮者やオーケストラによってその後(註:初演後)しばしば上演されたが、吹奏楽化の試みはいく度か企てられつつ、完遂しなかった。そうしているうちに旧友、上埜孝さんが長年指導をしておられる駒澤大学吹奏楽部のためにその編曲をすることを希望され、完成された。楽器法および楽器編成法に関する彼のなみなみならぬ知識と経験を知っているので、私はうれしかった。私は狭義の編曲ではなく、広義編曲を望んだが、もちろんそれは上埜さんの高い音楽性とそれに基づく判断を信頼した上でのことであった。その結果、出来上がったものは調性をはじめとして調関係や拍子に関して原曲と若干違っていたりするが、それらはすでに私が諒承し納得していることである。また吹奏楽譜の出版に際しタイトルを《吹奏楽のための祝典音楽》とした。なお、原曲の管弦楽曲のタイトルは、従来のままの《祝典序曲》である。」
吹奏楽版を聴いたことのある方は多いと思いますが、管弦楽版の原曲はやはり非常に魅力的であり、若々しく健康的で爽やかな音楽であると思います。是非お聞きください。
なお、動画最終画面は、スコアの最後に記載されている言葉です。廣瀬氏の想いの伝わる言葉だと思います。
また、作曲者名「廣瀬量平」及びローマ字表記「HIROSE RYOUHEI」は廣瀬量平事務所公式ページでの要請に従ったものとしています。
https://www.hiroseryouhei.com/hyouki.html
以前は新字体の「広瀬量平」での表記で出版されている楽譜も多くありますが、ここでは旧字体を正式な表記として採用させていただきました。
参照スコア 音楽之友社オンデマンド版
使用機材
Finale27
NotePerformer3
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