新型コロナ患者の訪問診療医である丸山浩司医師が、「家庭内感染の現状」や「今必要な備え」について解説します。

■問い合わせ1日約400件 ひっ迫する訪問診療

--問い合わせが殺到し、一部の往診を断らざるをえないような状況が生まれている?

コールドクター 丸山浩司医師:
新型コロナの第5波をこえるほど感染者が増加し、往診の依頼も過去最高数となっている。現状、電話での問い合わせが1日約400件。どうしても、すべての依頼に応えられない状態になってしまっている。

--どういった問い合わせが多いか

丸山医師:
「発熱や咳があり、検査を受けたい」といった方が多い。一方で、約3割が「濃厚接触者になったので検査を受けたい」といった往診依頼があります。

--検査キットは足りているか

丸山医師:
コールドクターの往診では「抗原検査」と「PCR検査」を行っているが、特に抗原検査キットの在庫が少なくなってきている。発注してもキットが届かず、納期は未定。在庫が切れたときには、抗原検査を行うことが難しくなる可能性がある。

■第5波から約2倍 子どもの感染増加

--子どもの感染も増えているが、その実感はあるか

丸山医師:
第5波と比べて、9歳以下の子どもの陽性割合が多いと感じている。実際に、コールドクターのデータでは、9歳以下の子どもの陽性率が

▼第5波 (7/15~9/30)・・・ 8%
▼第6波(12/29~1/24)・・・18%

となっており、第5波と比較して約2倍に増加している。

--“家庭内の感染の広がり”という特徴、そういった部分も影響しているのか

丸山医師:
そうですね。子どもが保育園で感染してしまい、そこから両親、家族全員が陽性になるといったケースも多く経験している。

■感染や濃厚接触での自宅待機 必要な備えはなにか

--家庭内の感染だけでなく、濃厚接触で待機する人も増えているなか、今私たちができる備えはなにか

丸山医師:
濃厚接触者として自宅待機になった場合、その期間は最低でも10日間以上。加えて、家族全員が濃厚接触者になると、その全員が外出できなくなる。そのため、

▼家族それぞれ 最低10日分の食料・水
▼処方薬が届くまでの解熱薬

の備えをするのが望ましい。

また、相談先として「保健所」や「フォローアップセンター」があるが、感染者が増加し、電話がつながりづらい状態となってきている。「オンライン診療の医療機関」や「地域の相談窓口」、コールドクターも含めて相談先の一つとして確保してもらいたい。(25日23:57)

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