二十五絃箏甲乙奏合 交響譚詩
0:00 第一譚詩
8:40 第二譚詩
二十五絃箏:金子展寛 低音二十五絃箏:佐藤亜美

2000年の夏、野坂さんから二十五絃箏制作10周年記念リサイタルのために何か作品をと云う話があった。編作ものでも良いと云うことであった。甚だ、旧聞に属するが、戦前『交響譚詩』のレコードがビクターから出た折り、この作品が日本の箏を思わせる楽案で構成されていると云う評のあったことを、その時何故か、不図、思い起した。高低二面の二十五絃箏に依れば、この編作も或いは可能かと思われ、暫く検討のことを約した。
本来、多人数を要する管弦楽作品を二面の箏に移すこと自体、いささか冒険である。殊に、転調の多いソナタ形式の交響曲を、是を最も苦手とする箏で奏するには、度々の箏柱の移動や、押手に依る異名同音的な取扱いを要し至難の業である。暫く逡巡したが、箏の表現力の限界に挑む奏者の熱意にひかれて、この編作に踏み切った。
果して、多くの問題に直面し、又、効果の上で些か疑問も生じたので、頭の部分を一應編作、試奏を煩わし、これをMDに録音、更に検討を重ねた結局、頭から書き改めることとなった。作品が単なる管弦楽の転写ではなく、筝曲として響くことが第の条件と思われたからである。結果として超絶技巧を要するものとなったが、野坂、小宮の二方は、卓抜な技術によって、是を見事に克服された。敬服に堪えません。(伊福部昭〕
CD「交響譚詩~野坂惠子リサイタル~」より抜粋

2018年1月13日「金子展寛 箏リサイタルvol.1」の模様。

野坂操壽先生から桐朋学園芸術短期大学専攻科2年生在学の時に「卒業したら早くリサイタルを開きなさい。」とありがたいお言葉を頂きました。何をしたらよいのかわからない状態からリサイタルを開く大切さを野坂操壽先生、野坂惠璃先生より教えて頂きました。
「交響譚詩は絶対弾いたほうが良いわ。」と背中を押していただき、大学の先輩である佐藤亜美さんに低音二十五絃箏をお願いし演奏が実現致しました。
私がこの曲を初めて聴いたのは2004年の小学校5年生の時でした。箏の習い始めて間もなかったですが、吸い込まれるように「交響譚詩」を聴いており、一気に箏の世界にはまり、好きになりました。箏曲家になりたい。そのきっかけになった演奏でした。

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