沢村 卓也(さわむら たくや)
演 – 吉田栄作
出生名は「樫村 満(かしむら みつる)」。物心がつく前に父健三が海外へ逃亡し、母とも死別したため、母方の親戚である沢村家に引き取られ、戸川の追及を逃れるため「沢村卓也」と改名された。横須賀市出身で中学卒業後に上京。成人後は東都銀行の支店長付きの運転手をしていたが、父元春の再審請求の弁護費用を捻出するため、小百合のそそのかしに乗って詐欺計画に荷担する。根は優しく、悪事に手を染める罪悪感に苛まれる一方、金のためならなりふり構わず、美幸や亜紀の女心を掌中におさめる。米倉の不動産会社を乗っ取り「S&Tカンパニー」社長に就任すると、リゾート開発ビジネスで辣腕を発揮。その野心的な仕事ぶりは、財界の大物である戸川をして一目を置かざるを得ないほど。
美幸の復讐に遭ってからは、ガソリンスタンドのアルバイト、観葉植物リース会社の社長、商社の不動産部門の部長など職を転々とする。牧村に刺されて右半身麻痺となっても、ひとり執念のリハビリを続けて復活する。小百合とは血縁関係を超えた本物の愛で結ばれ、小百合が病で命尽きるまで、彼女の出身の孤児院が売却されないよう奔走する。最後は実の父である王(樫村)と対決して撃ち殺すが、自身も深手を負い、産気づいた美幸をタクシーに乗せて病院へ送った後、生まれてくる我が子のことを想いながら絶命する。
ノベライズ版では元春と小百合の死後、工場で働きながら美幸と暮らしていたが、子供が生まれる直前に命を狙って来た樫村と対決をする。
宮本 小百合(みやもと さゆり)
演 – 田中美奈子
沢村元春がホステスの宮本夕子との間に設けた隠し子。父を知らず、幼少期に母にも置き去りにされ、孤児院・聖ルシア青葉学園で育つ。愛人の米倉の援助で短大を卒業後、彼の紹介で東都銀行に就職し、買い与えられたマンションで暮らす。自宅で熱帯魚を飼い、ペットショップを経営するなど動物好きな一面がある。表向きは気丈、明朗快活で世話好きな印象だが、心に抱えた傷と被害妄想などから銀行の同僚・田代美幸を妬み、卓也を誘って詐欺を企てる。暴漢を雇って美幸を襲わせ、口封じのため毒殺するなど、計画的で無慈悲な悪女ぶりを見せる。米倉を失脚させた後、S&Tカンパニー副社長として卓也を支えながら、互いに愛し合うようになる。
のちに美幸と報復合戦になり、戸川の愛人になったこともあるが、弥生との接触と子宮癌の発症などから心境に変化が発生。孤児院を守りたいという気持ちを抱き、卓也と共にボランティアを開始。この時に美幸の妊娠と出産の決意を見抜いており、「子供は両親で育てるもの」として卓也に結婚を勧める。父・元春に対して「私とお母さんを捨てた」と怒りをぶつけた事もあるが、のちに和解。美幸に生まれて来る子の名前を提案した直後、病気の悪化に伴い孤児院にて死去する。
ノベライズ版では、母の実家に出向き、母の死と本心を伯母から聞かされ、同時に母娘で一緒に写っている写真を手渡され、安堵した直後に病死。
田代 美幸(たしろ みゆき)
演 – 山口智子
大学卒業後、東都銀行に就職。渋谷の自宅で家族に囲まれ、幸せに暮らしていたが、婚約者だった牧村通との挙式1ヶ月前に、小百合の仕向けた松島により妹と牧村の目前でレイプされる。牧村に自ら婚約破棄を申し出た直後、接近して来た卓也と交際。彼のそそのかしで米倉の金を横領し逮捕。一旦は執行猶予がつくも、家族の焼死などの心因性ショックにより一時的に失明し入院。この際に卓也の子を妊娠した事を知るが、小百合の仕向けた男に流産させられた後、殺されそうになりもみ合う内に殺害。実刑判決を受け、刑務所に収容される。獄中ではイジメに遭いながらもけな気に卓也を信じ続けていたが、面会に来た王から真実を知らされた事で復讐の鬼に変貌する。
出所後は王の協力でブルースコーポレーション日本支社長に就任し、ショートカットの似合う強気な女性経営者に変身する。部下の林から忠告されるほど、執拗かつサディスティックに卓也と小百合をいたぶり続けるが、心の奥では卓也への愛を捨て切ることができず葛藤する。スイスの個人口座にプールしていた10億円が王にバレて始末されかけ、刑務所で同室だった安代に諭され正気を取り戻す。卓也の子を再び身籠り、胎盤早期剥離のため母体をとるか胎児をとるか決断を迫られ、命がけで出産する。最終回のラストシーンでは、生まれたばかりの赤子の姿は映るが、出産後の美幸の安否は示されていない。
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