鳥居信平(とりい・のぶへい)。台湾製糖の技師として1914年に渡台し、屏東の荒れ果てた土地に「地下ダム」という日本初の発想で挑んだ男の物語です。
乾季には地下2メートル掘っても水が出ず、雨季には鉄砲水に襲われる—そんな荒蕪地を前に、上野英三郎博士に見出された信平は、2年に及ぶ実地調査の末、地下7.27メートルに答えを見出します。動力もポンプも使わず、重力だけで水を届ける仕組み。それが後に90年以上断水を知らない奇跡の水利施設「二峰圳」となりました。
しかしこの地には、パイワン族やルカイ族が代々守ってきた水利権がありました。信平は何度も足を運び、酒を酌み交わしながら頭目たちと信頼を築いていきます。「おまえの首を家に飾りたい」と言われるほどに認められた信平の人柄とは。
■関連人物
八田與一(同時代に嘉南大圳を手がけた技師)
上野英三郎博士(「忠犬ハチ公」で知られる、信平の恩師)
■このチャンネルについて
「なぜ台湾は、これほど日本を大切にするのか―歴史に刻まれた20人の物語―」
日本統治時代に台湾のために生きた日本人たちの姿を、史実に基づいて描くドキュメンタリーシリーズです。
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