@落語 #橋本環奈#藤田ニコル#選挙「主演女優失格」「選挙ネキ炎上中」
「主演女優失格」
えー、なんでございますな、最近は芸能界もえらく変わりまして。昔なら「銀幕の女神」っつったら、近寄ることも叶わぬ高嶺の花。それが今じゃ、ちょっと人気が落ちると「もう脇役でいいんじゃね?」ってね、通販番組の司会みたいに扱われちまう。
で、今日はそんな銀幕の女神が、主演から転げ落ちて、主婦の道へ向かうまでのドタバタ話──題して『主演女優失格』。
時の人は、名前を橋本環奈という。──いや、いい名前だよ。橋の下で拾われたか、神から与えられたか、ちょうど中間みたいな名前でな。
で、環奈さん、ある時「おむすび」という朝ドラの主演が回ってきた。
「おむすび」っつっても、海苔で巻いたり梅干し入れたりするやつじゃない。いや、見てるこっちは最後まで具が見えねぇドラマだったけどな。
そしたら、視聴率が13.1%。これが史上最低だってんで、ネットじゃ「誰が悪い」「脚本か?」「演技か?」って推理合戦よ。まるで“天久鷹央の推理カルテ”。でもこっちはまるで視聴率のカルテが出ないっていう不治の病だった。
芸能界ってとこはね、数字がすべて。朝ドラがコケたら、「主演女優」じゃなくて、「主演だった女優」になっちまう。昨日のヒロインが、明日のチョイ役。「あの人は今」って番組の予約録画、もう始めといたほうがいいかもしれねぇ。
で、そんな彼女に拍車をかけたのが、中川大志ってぇイケメン俳優との熱愛報道。
そりゃあファンも騒ぐさ。
「え? 俺たちの環奈ちゃんが?」
って、“俺たちの”って何だよ。お前の家の仏壇に環奈ちゃんいんのかって。
で、「もう別れたんじゃないか?」って噂もあったけど──一転、「実は同棲してました、結婚間近です」って報道にガラリ。芸能マスコミも大混乱。東スポが「宇宙人との密会」くらいのテンションで「環奈、同棲開始」って見出し打ったとか、打たないとか。
で、これがまた悪いことに、環奈さん、酒好きで有名。
「酒が恋人」って言ってた女が、酒と男と一緒に住んじゃったら、もうそれは立派な“家庭内居酒屋”だ。たまに酔っ払って、「あなた、演技ヘタだったわよぉ〜」なんて言い出したら、大志くんが泣くよ、ホントに。
それに芸能界ってぇのは、人気が落ちると冷たい。
ドラマのプロデューサーが言うには、「今度月9で主演させるけど、もう嫌な予感しかしない」って、もう仕込みの段階で“爆死フラグ”が立ってんの。こんなの、結婚式のスピーチで「離婚も見据えて…」って言ってるようなもんだ。
で、極めつけは、週刊文春でのパワハラ報道。
あたしゃ読んだ瞬間、「あー、これは“主演女優の終わり方”としては一級品だな」って思ったね。まるで落語のサゲみたいに、綺麗に落ちた。
業界関係者の話によると、「このまま行くと、結婚して主婦になって、数年後には2時間ドラマの被害者役、もしくはスーパーの試食販売のおばさん役」って言われてる。
でも、俺はこう思うね。
いいじゃないの、主婦で。
毎日酒飲んで、旦那の愚痴言って、たまに「昔は紅白の司会やってたのよ」とか言ってマウント取る。
──そういう人生だって、立派な主演女優だよ。
だってさ、人生の主役は誰? 他人? テレビの視聴率? 違うね、自分だよ。自分の幸せがいちばんの主演舞台なんだ。
ま、でも最後にひとつ──
「主演女優は人気で終わる、でも名脇役は生き様で残る」ってね。
……あ、これいい言葉だな、誰かメモしといてくれ。
お後がよろしいようで。

2幕目

「選挙ネキ炎上中」
え〜、人間ってぇのはね、己の意見を言った瞬間に、敵が生まれるようにできてるんですよ。たとえそれが「今日、空が青いですね」つっても、「いや、私はグレーに見えます!」なんてやつが出てきてね。で、それをSNSで言うと、もれなく“炎上”ってやつになる。
ある日のこと。若いタレントの姉ちゃんが、選挙の話を一言つぶやいた。「忙しいから行かないって理由にならないよ、選挙行こう!」ってね。まあ、普通のことを言ったわけだ。
するとどうなる? 「ありがとう、にこるん!」って言うファンが現れたかと思えば、「お前ごときが民主主義語るな!」とか、「投票しても何も変わらねえよ!」ってな声が飛んできて、リプ欄がバチバチの火事場ですよ。
このね、“選挙ネキ”って言葉が生まれたんだってさ。すごいね、選挙行こうって言っただけで肩書きが増える。下手すりゃ、次の参議院選挙の比例代表「選挙ネキ党」だよ。ポスターに「一分で終わります」って書いてあるだけ。これはね、NHK党より話題性あるよ。
で、ご本人はどうかってぇと、ラジオでこう言ってた。「え?炎上してたの?気づかなかった〜」。このね、「炎上しても気づかない」という鋼のメンタル。昭和の政治家が欲しがる資質だよ。三木武夫でもこんなに気にしてなかった。
で、こう言ってるんだ。「結婚の時よりバズった〜。うれしい!」ってね。そりゃそうだよ、今の時代は、結婚より選挙のほうが燃えるんだから。ラブラブ写真より投票済証明書の方が話題になる。ま、ラブラブ写真は嫉妬で燃え、選挙は思想で燃える。どっちにしろ火事だよ。
そもそもだ、「選挙行こう」って言葉にブチ切れる奴がいるってのが、もう“民主主義のブラックジョーク”だよな。「選挙に行け」って言ったら怒られる国。投票の自由の次に、無関心の権利が守られてる。これはもう新しい憲法第99.5条だよ。「投票しない権利を他人に指摘されない自由」。
でもさ、これね、怒ってる人たちも本当はちょっと気にしてるんだよ。「行かないとヤバいかな…」って。だから、「変わらない」「意味ない」って自己正当化をする。つまりね、選挙行ってる人の投稿見ると、罪悪感の鏡に映っちゃうのよ。で、「うるせー!」って叩くわけ。…そういう人に限って「言論の自由!」って言うんだ。
あのね、今のSNSってのは、神輿なんですよ。持ち上げたくて仕方がない。でも神様が乗ってるとは限らない。空っぽでも騒げる。で、持ち上げすぎると、落ちた時に“炎上”。バズるってのは、炎上と紙一重なんだ。
この「にこるん」、昔は“おバカキャラ”だったんだって?それが今や「選挙意識高い系」ってんだから、時代は変わったよな。で、意識高い発言すると「黙ってろ」と言われる。つまりね、“考える美人”は、妬みのターゲットになりやすい。
考えてみなよ、街頭演説のオジサンが「選挙行ってね!」って叫んでも、誰も炎上させない。でも同じことを、にこるんがスマホで言っただけでニュースになる。不思議な国だよな。…いや、ある意味でこれは正しいんだよ。誰が言うか、ってことに意味がある。
だって選挙ってのは“誰に投票するか”じゃなくて、“誰が投票を促すか”で人が動く時代になってる。これはもう、「推し活民主主義」だよ。
でも面白いのはね、にこるん自身が全然気にしてないってところなんだ。「え?なんか燃えてた?全然見てなかった〜」って、そりゃあんた、ジャングルで火事が起きてんのに「寝てたから知らな〜い」って言ってるようなもんだ。
最後にもう一回、ラジオでこう言ってた。「選挙、間に合うから行きましょう!」ってね。すごいよ。炎上しても変えない。このブレなさ。これがホントの“芯のある女”ってやつですな。
ま、あたしゃ思うの。政治家が何を言うかよりも、にこるんが「選挙行こう」と言ったほうが、若者は動く。だったらそれでいいじゃない。
にこるんが民主主義を背負う国、悪くないじゃないの。
だってこの国、昔から「タレント候補」が票を取る国なんだから――。

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