今シーズン限りでの現役の引退とリガーレ仙台の退団を発表した佐藤あり紗さん。1月23日、会見に臨み時折涙を流しながら退団の理由に触れました。

佐藤あり紗 選手兼監督
「選手としては自信を持ってやり切ったと思える。この時期の会見ということは、今後の試合をより多くの人に見てもらいたいという思いがある」

会見でこう話したリガーレ仙台選手兼監督佐藤あり紗さん。仙台市出身の佐藤さんは古川学園・東北福祉大学を卒業。2016年にはリオデジャネイロオリンピックに正リベロとして出場しました。2018年からは地元仙台のバレーボールを盛り上げようとリガーレ仙台に加入。選手兼監督としてチームの顔となって活動していました。

佐藤あり紗 選手兼監督
「去年から今季で選手としては引退しようと思っていた。チームメイトを見て姿勢・バレーに対する思いを身近に感じて、私がプレーで引っ張らなくても大丈夫という思いも理由の一つです」

一方でV1昇格・日本一を目指す監督としてチームに残る選択肢については、運営側との食い違いから叶いませんでした。

佐藤あり紗 選手兼監督
「皆さん私が選手はやめると思ったときに監督はやると思ってくださっていたと思う。私も思っていましたし、必ずしもそういう状況ではないということも難しいんですけど」

佐藤さんはV2チームを率いるコーチ3の資格を取得していますがV1を率いるためのコーチ4をまだ取得していません。佐藤さんは今後一年間を掛けて取得を予定していましたが、運営側はコーチ4を持つ別の監督を迎える予定だったということです。現役引退と同時にチームを離れざるを得なかった心情を佐藤さんはこう語りました。

佐藤あり紗 選手兼監督
「チームから離れてほしくないということを言ってくれる選手がいたり、監督として続けてほしいという言葉をもらったり、運営側との方向性の違いがあることが退団の理由です」

それでも佐藤さんは引退した後も宮城に残り、バレーボールの普及活動に臨みたいと強調しました。

佐藤あり紗 選手兼監督
「いろんな世代に経験したことを伝えていきたい。宮城県、東北を盛り上げられるようにしていきたい」

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