第18回 ヘンデル・フェスティバル・ジャパン 
世俗的オラトリオ《セメレ》(HWV 58) より
第3幕 
セメレのアリアMyself I shall adore「自分自身を崇めてしまうわ」

隠岐彩夏(ソプラノ)
キャノンズ・コンサート室内管弦楽団
指揮:三澤寿喜
2022年5月15日(日)浜離宮朝日ホール

HANDEL FESTIVAL JAPAN Vol. 18
Secular oratorio SEMELE (HWV 58)
ACT III
Air “Myself I shall adore”
Soprano: Ayaka Oki
Cannons Concert Chamber Orchestra
Conductor: Toshiki Misawa
15 May 2022
Hamarikyu Asahi Hall, Tokyo

【三澤寿喜の一言解説】
第3幕 第3場:宮殿内のセメレの居室
人間でありながらジュピターと同等の女神になりたいと願うセメレのところに、ジュピターの妻ジューノがセメレの姉アイノに変身して現れます。ジュピターとセメレが愛し合っていることに激しく嫉妬するジューノはアイノの姿となって魔法の鏡をセメレに渡し、セメレの美貌を褒めそやします。鏡の魔力に騙されたセメレは自分が女神と見紛うほどの完璧な美しさをそなえていると錯覚し、自身に惚れ惚れとしてこのアリアを歌うのです。
こうしてセメレはいともたやすくジューノの罠にはまり、一歩一歩悲劇に向かって堕ちていきます。
トリルを多用した軽妙な音楽は初演でセメレ役を歌ったソプラノのエリザベス・デュパルク(別名「ラ・フランチェジーナ」)の得意とするところです。
この演奏でも隠岐さんの歌唱が見事です。ダ・カーポ・アリアの主部反復時において、隠岐さんの即興的装飾に弦の皆さんが即座に反応して掛け合うところも聴きどころです(3分50秒~)。
なお、初演時のソプラノ歌手デュパルクについては先に配信したThe morning lark「朝のヒバリが」の解説を参照してください:https://youtu.be/UK0kcmJK394

55. Air
Semele
Myself I shall adore,
if I persist in gazing.

No object sure before
was ever half so pleasing.
Dal Segno

55.アリア
セメレ
自分自身を崇めてしまうわ――
じっと見つめ続けたならば。

過去のどんなものも確かに、
この半分も心喜ばせることはなかったもの。
 (ダル・セーニョ)

(歌詞対訳&歌詞字幕:赤井勝哉)

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