高齢化が進む旭川市江丹別地域にいま「森を守りたい」と若者たちが集まりはじめています。なかでも森と生きるため病院の仕事を辞め林業を始めた28歳の男性に密着しました。

野中瑠馬(のなか・りゅうま)さん、28歳。
2年半ほど前から彼が林業を始めたのは、旭川市の江丹別。
旭川の中心部から車でおよそ30分、
地域の人口は250人ほどで、半数近くが高齢者の小さなマチです。

この日、テーブル用に江丹別のシラカバがほしいというオーダーがあり、
切れる木があるか探していました。

野中さん「その材がほしいから切るっていう人間側の目的だけじゃなくて、これを切ることでまた自然が、次の世代の木たちが成長できるよねっていうちょうどいい木を探していて」

切るのは、きれいで強い森を作るため
木と同じ目線に立って、50年先の森を想像しながら、切る木を決めます。

野中さんがきこりになったのは、4年前、重度のうつ病と診断されたことがきっかけでした。当時、旭川の病院で理学療法士として働いていた野中さん。
医師のアドバイスで、小さい頃好きだった森で過ごすうちに自分を取り戻していきました。

野中さん「1回自分はうつ病で死のうと思ったこともあったので、1回死んだものとして、生まれ変わるというか、森と人のために今後の人生捧げて生きようって木こりになりました」

きこりになって森と生きることを決意した野中さんは、
札幌や白老町、奈良県で、1年ほど林業の修行をした後、
江丹別で東京ドーム4個分・19haの荒れた森を240万円で買いました。

理学療法士時代の同僚や同級生を森に招待し作業するうちに、
森を守りたいという仲間が増え始め
今では江丹別の森にかかわる若者が13人も。

今年4月に東京からUターンしてきた細川紗輝(ほそかわ・さき)さん、24歳。
東京では不動産会社に勤めていましたが、野中さんと知り合い
6月、森の入り口にカフェをオープンしました。
店のすぐ横には看板羊のえー太が放牧されています。

薪ストーブの火が揺らめく店内でいただけるのは、
自家製キーマカレー。
季節ごとに変わる付け合わせの野菜にもこだわりが詰まっています。

細川さんや野中さんたちがいま取り組んでいるのは
カフェから森への動線づくり。お客さんが森でゆっくり過ごして
もらえるよう、ツリーテラスや木のベンチを作っています。

『森を守りたい』
その想いは企業にも届き始めました。
砂川市に本店をもつ人気化粧品メーカーSHIRO。
野中さんたちの活動を知った会長が自ら森に足を運ぶようになりました。

シロ今井会長「素敵な森を作るために間伐して木を切っているのならば、その木一本丸々価値をもたせて、社会に回る仕組みが作れないかなというのがいまSHIROで取り組みたいことですね」

今年2月に間伐されたシラカバ。
幹は建設中のSHIROの施設に使われ、
新芽や樹液は、化粧水に生まれ変わって販売されました。

今井会長「樹液は毎年出るし、新芽も出るし、若葉もあるし、周りには草木もいっぱい出てきますよね。そういったものをいただいてせいきんを作ることが本来SHIROがやるべきことで、野中くんに教えてもらった気がします」

森に入る人が増えることをもとからの江丹別の住民も歓迎しています

野中さんに森を、細川さんにゲストハウスを譲り渡した荒川さんは…

荒川さん「地域の跡継ぎができつつあるなっていうそういう安心感ですね。自分たちもそしたらまた暮らしていけるなっていう新たな希望を抱いている感じですね」

野中さん「遊ぶだけの人もいていいし、何かそこでしたい人でもいいし。がっつり林業やってくれる人がいたら最高だし、いろんな人と山のこと、共通言語を作りながら、山のことを話しながら楽しんで大事にしていけたらいいなと思います。」

野中さんの森を守ろうという想いが広がり、
過疎化が進んでいた地域に新たな希望の光が差しています。森を購入して林業を旭川市江丹別の若者に密着
リード文 高齢化が進む旭川市江丹別地域にいま「森を守りたい」と若者たちが集まりはじめています。なかでも森と生きるため病院の仕事を辞め林業を始めた28歳の男性に密着しました。
本文 野中瑠馬(のなか・りゅうま)さん、28歳。
2年半ほど前から彼が林業を始めたのは、旭川市の江丹別。
旭川の中心部から車でおよそ30分、
地域の人口は250人ほどで、半数近くが高齢者の小さなマチです。

この日、テーブル用に江丹別のシラカバがほしいというオーダーがあり、
切れる木があるか探していました。

野中さん「その材がほしいから切るっていう人間側の目的だけじゃなくて、これを切ることでまた自然が、次の世代の木たちが成長できるよねっていうちょうどいい木を探していて」

切るのは、きれいで強い森を作るため
木と同じ目線に立って、50年先の森を想像しながら、切る木を決めます。

野中さんがきこりになったのは、4年前、重度のうつ病と診断されたことがきっかけでした。当時、旭川の病院で理学療法士として働いていた野中さん。
医師のアドバイスで、小さい頃好きだった森で過ごすうちに自分を取り戻していきました。

野中さん「1回自分はうつ病で死のうと思ったこともあったので、1回死んだものとして、生まれ変わるというか、森と人のために今後の人生捧げて生きようって木こりになりました」

きこりになって森と生きることを決意した野中さんは、
札幌や白老町、奈良県で、1年ほど林業の修行をした後、
江丹別で東京ドーム4個分・19haの荒れた森を240万円で買いました。

理学療法士時代の同僚や同級生を森に招待し作業するうちに、
森を守りたいという仲間が増え始め
今では江丹別の森にかかわる若者が13人も。

今年4月に東京からUターンしてきた細川紗輝(ほそかわ・さき)さん、24歳。
東京では不動産会社に勤めていましたが、野中さんと知り合い
6月、森の入り口にカフェをオープンしました。
店のすぐ横には看板羊のえー太が放牧されています。

薪ストーブの火が揺らめく店内でいただけるのは、
自家製キーマカレー。
季節ごとに変わる付け合わせの野菜にもこだわりが詰まっています。

細川さんや野中さんたちがいま取り組んでいるのは
カフェから森への動線づくり。お客さんが森でゆっくり過ごして
もらえるよう、ツリーテラスや木のベンチを作っています。

『森を守りたい』
その想いは企業にも届き始めました。
砂川市に本店をもつ人気化粧品メーカーSHIRO。
野中さんたちの活動を知った会長が自ら森に足を運ぶようになりました。

シロ今井会長「素敵な森を作るために間伐して木を切っているのならば、その木一本丸々価値をもたせて、社会に回る仕組みが作れないかなというのがいまSHIROで取り組みたいことですね」

今年2月に間伐されたシラカバ。
幹は建設中のSHIROの施設に使われ、
新芽や樹液は、化粧水に生まれ変わって販売されました。

今井会長「樹液は毎年出るし、新芽も出るし、若葉もあるし、周りには草木もいっぱい出てきますよね。そういったものをいただいてせいきんを作ることが本来SHIROがやるべきことで、野中くんに教えてもらった気がします」

森に入る人が増えることをもとからの江丹別の住民も歓迎しています

野中さんに森を、細川さんにゲストハウスを譲り渡した荒川さんは…

荒川さん「地域の跡継ぎができつつあるなっていうそういう安心感ですね。自分たちもそしたらまた暮らしていけるなっていう新たな希望を抱いている感じですね」

野中さん「遊ぶだけの人もいていいし、何かそこでしたい人でもいいし。がっつり林業やってくれる人がいたら最高だし、いろんな人と山のこと、共通言語を作りながら、山のことを話しながら楽しんで大事にしていけたらいいなと思います。」

野中さんの森を守ろうという想いが広がり、
過疎化が進んでいた地域に新たな希望の光が差しています。

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