手本引, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=99824 / CC BY SA 3.0
#日本のゲーム
#賭博
手本引き(てほんびき)は、日本の賭博ゲーム。
親は1から6までを図案化した6枚の札の中から自らの意志で1枚を選び出し、子は1点から4点張りのいずれかの賭け方で親が選んだ札を推理して勝負に挑む。
1点張りは当たる確率が低くなるだけに配当が高く、4点張りは確率が高くなるだけに配当が低くなっている。
人数制限は特になく、15人程度の多人数が同時に参加することができ、ひと勝負は2分前後の短時間で決着する。
任意のタイミングで参加退出が可能なことから、不特定多数が出入りする賭場の都合に適っていた。
「ホンビキ」「ビキ」「失地(しっち)」「釣り」とも呼ばれる。
1人の親に対して複数の子が賭けを行うところは追丁株/追重迦鳥(おいちょかぶ)と似ているが、偶然性よりも過去の推移や相手の性格や癖(キズ)を読むといった心理戦の攻防に主眼が置かれる。
その興奮や恍惚感から、手本引きを知ると他のギャンブルがつまらなくなると言う人も多く、丁半やアトサキ(バッタ撒き/ジャンガー)などの賭博よりも格上とされ、日本における「究極のギャンブル」「博奕の華」「賭博の終着駅」と称賛される。
親と子は3尺ほどの間隔を開け、「盆茣蓙/盆布(ぼんござ)」と呼ばれる木綿の白布を挟んで、平行に向かい合わせに座る。
親側は胴を中心に、その左右隣りには「合力」と呼ばれる補助の役目の人間2人が座る。
数字の呼び方は、一(ぴん)、二(に)、三(さん)、四(し)、五(ご)、六(ろく)で、一のことを「いち」、四を「よん」とは呼ばない。
胴が胴前を提示する。
胴は、繰札の中から任意の1枚を選び、それを一番上にして6枚すべての繰札を紙下に挟んで場に出す。
張子は、これだと思う張札を裏向きに置き、賭け金を添える。
胴は、自分が選んだ数字の目木を右端へ動かす。
胴は、紙下を開いて、繰札を公開する。
張子は、当たりがあれば、その張札だけを表返す。
なければ、張札を仕舞う。
合力が配当の付け引きを行う。
胴の交代がなければ[2.]に戻る。
胴の胴前が浮いた状態で終了する場合、寺銭を収める。
胴は胴前として用意した札束を自分の前に置き、目木を自分から見て、左から右へ123456の順に横一列に並べ替える。
「初綱(しょな)/天(てん)」と呼ばれる一手目は、張子には推理要素が乏しいため、慣習として賭けられないとすることが多く、その場合には合力から「お手は止めといておくれやす!」と言われる。
この初綱においては目木は動かさない。
胴は、1から6の6枚の繰札の中から、任意の1枚を張子に見られないように隠して選ぶ。
これは「屋根/片方(かたえ)/被り」と呼ばれる羽織や浴衣やオーバーなどを半肩にかけ、その胸元で片手で選ぶ「前引き/懐引き」、もしくは、片手を背中に回して選ぶ「後ろ引き/背中引き」のどちらかの方法で、選んだ札を一番上にして、すべての繰札を紙下に挟んで隠し、自分の膝前の盆茣蓙に置く。
繰札の選択から紙下に入れるまでの動作を「釣り」と言い、この間、胴自身が繰札を見ることも禁じられている。
胴が繰札の入った紙下を盆茣蓙に置いたら、合力は「入りました。張っておくんなはれ」「どちらさんも早いとこ頼んまっせ」などと張子を促す。
張子は出目を推理して、各自に配られている張札の中から、これだと思う札を自分の前に裏向きで賭け金を添えて置く。
原則として張札は1枚から4枚までを張ることができるが、張札や賭け金の配置で配当倍率が異なる。
基本的には本命1点と保険に何点か張るといった感覚である。
下記[張り方一覧]参照。
合力が張子全員が賭け終えたことを確認した上で「勝負!」と掛け声を発する。
胴はまず自分が選んだ数字の目木を取って右端へと移動させる。
前回と同じ目を引いている場合には、目木に触れずに紙下をめくることで了解される。
胴は目木を移動した後、続いて紙下をめくって繰札を見せる。
この一連の胴の動作を「唄う」と言う。
合力は胴が動かした目木と紙下の繰札の目が完全に合致していることを確認して、例えば、目木が1、繰札も1の場合には、「中(なか)もピン! ピンのない方は札をあげておくんなはれ」というように進行する。
張子は当たりがあれば、その張札だけを表返す。
開かずに張札をすべて引っ込めれば、その子方はハズレと了解される。
どこに何を張ったかうろ覚えであれば、配当の低い順に確認していくのが礼儀である。
不審な点があれば、胴に対しては繰札の山すべて、張子に対しては張った札と張らずに手許に残るすべての張札の公開…

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