今年5月に行われた英国ハリー王子の華麗な結婚式には、世界中の目が注がれた。実は日本でも150年ほど前“世紀のロイヤルウエディング”があった。幕末、天皇の妹「皇女」として徳川将軍家に嫁いだ和宮(1846~1877)だ。ペリー来航をきっかけに弱体化し、崩壊への道を歩みだした江戸幕府。その歯止めともいえる公武合体政策の一つとして政略結婚の犠牲者になったのが彼女だった。
   
しかし、和宮の行動をつぶさに観察すると、そうしたイメージは徐々にはがれていく。華麗な婚礼の裏側、江戸城での姑との衝突、突然の夫の死……。数々の試練を乗り越える中で、人形のようだった和宮は、いつしか自分の家族を守ろうと立ち上がる、強い女性に成長していくのである。

直筆の手紙や和歌、挿絵などの史料などをもとに、皇女・和宮の素顔をプロファイリングしていく。

MASK9.COM - FOR YOU, WITH LOVE.