障害があっても、夢をかなえたい。そんな小学校6年生の女の子がいる。
ある食のサイトのスイーツ部門で、世界一に選ばれた彼女が作ったスイーツ。
12歳のパティシエ、夢への挑戦。
甘い香りとともに、宝石のように輝くスイーツの数々。
作っているのは、12歳の少女、杉之原みずきちゃん。
みんなから“みいちゃん”と呼ばれている彼女は、「場面緘黙症」という症状を抱えている。
あまり知られていないが、集団生活を行う特定の場所などで話せなくなるなど、体を自由に動かせなくなる障害。
母・千里さん「声が出せなくなるらしい。緊張でのどがつまるらしくて」
安心して過ごせるのは、家の中だけ。
午前中だけ通う小学校の授業では、字を書くこともできず、運動会も眺めるだけ。
お弁当を食べることもできない。
場面緘黙症にくわしい専門家 長野大学・高木潤野准教授「頑固だったりとか、わざと黙ってるという誤解は受けやすいですね。本人が安心して力を発揮できやすい環境を整えるというのは、非常に大事ですね」
周囲の理解が何より重要だという、みいちゃんの障害。
そんなみいちゃんを大きく変えたのが、“お店を開きたい”という夢。
2018年、お菓子作りを始めたことをきっかけに芽生えた。
お菓子作りの腕は、驚くべき速さで上達。
お菓子作りを始めてわずか2年。
両親が、クラウドファンディングで呼びかけたところ、200万円以上の開店資金が集まった。
プレオープン前日の11日、滋賀・近江八幡市。
立ち尽くすみいちゃん。
母・千里さん「これって、仕事とは思ってなくてね、訓練なんです。社会にどう出て行くかの」、「わたしらからしたら、治療の一環なので」
お菓子作りを通しての社会適応訓練。
店舗と工房を仕切るのは、あえて、お客さんを感じるすりガラス。
ここにも、少しでも社会に慣れていってほしいという願いが込められている。
「みいちゃんは、あした楽しみなの?」との質問に…。
母・千里さん「そりゃあ、楽しみやろ、あした?」
みいちゃん「普通」
母・千里さん「この子の普通は、楽しみということやから」、「あれね、普通にしゃべれてましたけど、初めてなんですよ。取材で来てたでしょう。(家族以外と話したのは)初めてなんです」
プレオープン当日の12日、わずか5坪の小さなお菓子工房にケーキが並ぶ。
みいちゃんの表情は、家族以外にはほとんど見せることがないという笑顔。
お店の前には行列もでき、ショーケースに並んだみいちゃんのお菓子が、次々と売れていく。
ケーキを買いに来た近所の人「みいちゃん、おしゃべりができないんですけど、でも良かったなあと思って。神様が(才能を)与えてくれはるんやなと思いました」
一方、工房の中のみいちゃんは、やはりお客さんの視線が気になって、体がうまく動かない。
それでも、注文が入ると、心を込めて1つ1つ、クリームブリュレを仕上げていく。
そして、用意したお菓子は、わずか2時間でほぼ完売した。
母・千里さん「ちょっと、どうしようかなと。最初の立ち上がりは…。持ち直しましたね、途中から。わたしからしたら、みずきは98点かな」
言葉にではなく、お菓子に思いを込めるみいちゃん。
オープンまではあと2週間、12歳の夢が動き出す。
(2020/01/13)
【関連動画】「場面緘黙症」みいちゃんの夢 世界一12歳のパティシエ 【その2】
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