「面白くなってきた」

これは彼女から俺にうつった口癖みたいなものだ

どんな時でも絶対に前を向いている彼女がよく言っている言葉だった

そんな彼女を尊敬していた

こうなりたいと思った

だから気づいたら同じような言葉を使ってしまっていたんだと思う

お気に入りの服を着て出かけた日に急な大雨に見舞われた時も

カレーを作ろうと材料を買ってきて肝心のルーを忘れてしまった時も

二人して夏風邪にかかってダウンしてしまった時も

嬉しそうに笑いながら、どうする?って聞いてくる君の顔を見ていたら全部大丈夫な気がしていた

僕もまた、いくら嫌な事があっても隣で困った顔で首を傾げ、次の瞬間には楽しい事を考えている君がいれば、何でも平気だし、どこにでもいけると思っていた。

だから、ありえない量の仕事を押し付けられて帰られなくなった日も

友達だと思っていたやつに裏切られた日でも

壁にぶち当たって自分には才能が無いんじゃないかと俯く日でも

君がいてくれれば前を向けたし

君の隣にいられる事さえも恵まれた才能に感じた。

君は僕が前を向くために、僕が足を進めるために、僕の人生のマイナスをプラスに変えるために、欠かせない存在だったんだ。

結局の所、僕の気持ちが変わったってよりも、君がいる事で環境が変わっただけだったからさ

君がいない悲しみを変換して前に進む術を

僕は知らないんだ。

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