神宮寺勇太が、4月21日放送の『スポーツ×ヒューマン』(NHK BS)にてナレーションを務めた。

【写真】パールを身につけラグジュアリーな神宮寺勇太

 この日の放送では、スノーボード選手の平野歩夢が取り上げられた。後輩たちが成長を遂げ、今のままでは勝てないと模索を続ける日々。上を目指してもがき、怪我の恐怖と戦いながら新たな技の習得に挑む王者としての苦悩は、当人以外にはなかなか想像し難いものだろう。そんな彼のドラマを、神宮寺は視聴者へ向けてわかりやすく紐解いていくように、声で伝える役目を果たしていた。

 時に消え入るように、時に力強く、言葉の一つひとつに感情を乗せるように語っていた神宮寺。主役はあくまで番組で取り上げるアスリートなのだから、ナレーションは前に出過ぎてはいけない。かと言って、出演者と視聴者を繋ぐ大事なポジションでもあり、ただ台本を読むだけでは観る者に響かない。聞き取りやすさだけでなく、細やかなバランス感覚も問われる仕事である。神宮寺のナレーションからは、相手に寄り添い、その気持ちを汲んでしっかりと届けようとする姿勢が感じられた。

 そもそも、神宮寺は澄んでいてよく通る、いい声をしている。グループでは主に進行役も担う彼だが、落ち着いたトーンの話し声からは優しい人柄も滲み出ており、聞いている側も安心感を得られるのだ。歌唱においても、「BON」の〈あゝ夕焼け盆踊り〉や「GOD_i」の〈There’s No Way To Know最低/振り出しに戻ってる〉などメロディアスなパートを務めることが多く、聴き心地の好い神宮寺の歌声は、Number_iの楽曲への触れやすさを高める意味でも欠かせない。

 主役を張ることもできれば、誰かを輝かせる裏方に徹することもできる。今回の『スポーツ×ヒューマン』でのナレーションを通して、そんな神宮寺の声の魅力が顕在化されたように思う。

平野紫耀は「声をアイコニックに」――Number_i 3人それぞれの声の凄さ
 同じく“声”にフォーカスしてみると、グループ内で最も特徴的な声として挙げられるのは平野紫耀ではないだろうか。聞いてすぐに彼だとわかる、独特のハスキーボイスの持ち主である平野。以前放送された『めざましテレビ』(フジテレビ系)でのインタビューで「自身を象徴するもの」を問われた際には、「ハスキーっていろいろな人に言われるので」「声をアイコニック(象徴)にできたら嬉しいなと思います」と答えていたこともあった。

 個性的な平野の声はNumber_iの楽曲でも活かされており、特に低音域でのラップは、時にリリックにおける挑発的なイメージを高めるのに一役買っている。一方で、ソロ曲「透明になりたい」などの浮遊感のある楽曲や繊細なバラードなど、作品によってその声質から儚さを演出できるのも、彼の魅力だ。

 岸優太は、話す際と歌唱時とでギャップがある印象だ。普段の岸は、どちらかといえば高めのトーンで明るく親しみやすいように話すイメージが強く、持ち前の愛されキャラクターぶりも感じさせる。

 一方、歌唱においては低音から高音まで自在に操り、幅広い声を聴かせてくれるのだ。柔らかかったり、力強かったり、少しクセのある歌い方だったり、曲やフレーズに合わせて声色を使い分ける様子に、一体いくつの引き出しがあるのかと驚かされる。どんな楽曲にも馴染み、かつインパクトを放つ岸の声が、Number_iの楽曲を彩り豊かなものにしていることは間違いないだろう。

 こうして考えてみると、3人それぞれの異なる声が、楽曲でも活きている。“声”は各々が生まれ持った大切なもの。三者三様の声の魅力もまた、Number_iの強みのひとつかもしれない。

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