【ライナーノーツ】
今回の楽曲は、サザエさんの“家系図勘違い問題”をテーマにしたラップ作品として制作した。カツオがサザエの息子だと思われている誤解は、全国的に意外と根強い。自分自身もかつてそう思い込んでいた一人だ。なぜそんな勘違いが起きるのかを考えてみると、サザエさんという作品は多くの人にとって「日曜夕方のBGM」のような存在で、集中して観られていないことが大きいと感じた。頭を働かせずに流し見しているうちに、設定の細部は記憶から抜け落ち、サザエ=母、カツオ=息子という誤ったイメージが定着していくのだろう。

歌詞では、そうした誤解を正すために全国を奔走し、家系図を描いて説明して回る“使命感に満ちたカツオ”をラップで描いた。学校でも黒板を写す代わりに家系図を書き続け、その結果テストで10点を取ってしまう、というコミカルな導入から始まる。そして、フネに誤解を説明する流れの中で、フネ自身の「50代として令和を生きたかった」という本音を語らせ、世間のイメージと本人のギャップに焦点を当てた。

楽曲のスタイルは Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」のイメージをもとに構築した。J-POPとヒップホップを軸に、中毒性の高いリズムとメロディを取り入れている。ラップは男性1人が二役を演じる形で、フロウの勢いと語りのテンポ感を重視した。また、曲全体に[modulation]を散りばめ、展開にバリエーションを持たせることで、最後まで飽きずに聴ける流れを意識した。

最終的に、家系図という小ネタから始まりながらも、「世間が抱える思い込み」と「キャラクターの自己像」が交差する、ちょっとした寓話のような作品に仕上がったと思う。

【参考にしたもの】
「サザエさん」
Creepy Nuts『Bling-Bang-Bang-Born』

▼Creepy Nuts『Bling-Bang-Bang-Born』はCreepy Nuts YouTube channelで聴けます
https://x.gd/Eywv7

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