作詞:相田毅
作曲:白石紗澄李
編曲:白石紗澄李
今井翼【AXEL(アクセル)】レビュー
🔹【総合印象】
「AXEL」は、恋愛の終わり際のもどかしさと男性側の繊細な葛藤を描いたミディアムテンポのバラード。今井翼の落ち着いた声質と、内省的で文学的な歌詞がよくマッチしており、内面の“揺れ”がリアルに伝わる楽曲。
🌟 良い点
1. 歌詞の深みと比喩表現の巧みさ
《胸のなかでアクセルが壊れてく》《僕のブルースが加速していく》など、心情を機械的比喩で描く手法がとても秀逸。
恋愛の終わりを“車のアクセル”や“ブルースの加速”といった抽象表現で表しながら、情緒を失わずに描写しているのが印象的。
「ビルの屋上から飛ぶくらいの勢いを求めてるの?」というセリフ的な表現には、恋人から突きつけられる“激しい欲求”と、主人公の戸惑いが濃縮されている。
2. 歌唱表現の繊細さ
今井翼のボーカルは、抑制された感情の中にある静かな苦しさをよく表現している。
感情を「叫ばず、静かに押し殺す」ようなアプローチが、楽曲のテーマに合っている。
特に語尾の“ユウウツだよ”が、自然体で非常に印象的に響く。
3. メロディとアレンジが歌詞と調和
ミディアムテンポで、浮遊感のあるコード進行。
派手さを抑えたアレンジで、歌詞の内容が前面に出る構造。
シンセサウンドや電子ドラムが控えめに使われており、全体として非常にバランスが良い。
⚠️ 改善点・弱点
1. やや抑揚に欠ける展開
楽曲としての「盛り上がり」や「フック」がやや弱く、全体の音楽的インパクトに乏しい部分も。
一度聴いただけで耳に残るようなフレーズやメロディの「強さ」は少なめ。
2. メッセージの曖昧さ
抽象的で詩的な表現が多いため、具体的なストーリー展開が見えにくい。
一部のリスナーにとっては、「結局どうなったの?」と物足りなさを感じる。
3. ボーカルの力強さをあえて抑えすぎている
表現として“抑制”は効果的ではあるが、特定のサビやラストでもう少し感情の爆発があると、よりドラマチックになっていt。
📝 総評(★4.2 / 5.0)
今井翼の「AXEL」は、恋愛の別れ際の繊細な感情を、美しい比喩と抑制されたボーカルで描いた秀作。
感情を大げさに表現しないからこそ、「静かな痛み」が心に残る。
万人向けではないかもしれないが、歌詞の世界観に浸りたい人や、“大人の失恋”を味わいたい人には非常に響く楽曲である。
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