『高校教師』、『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら』、『未成年』に続いて野島伸司が脚本を手がけた『TBS野島伸司シリーズ』の第4弾。野島の強い人間だけが生き残ることの出来る現代社会に対するアンチテーゼ作品でもあった。

内容は茨城県の水戸市で起きた水戸事件(通称・水戸アカス事件)を基にしたもので、題名は純粋な心を持つ知的障害者達を聖者になぞらえるとともにドラマ内で演奏するジャズナンバーの「聖者の行進」からとられている。

当作は暴力シーンやレイプシーンといった過激な場面があり、放送当時は視聴者からの苦情が殺到した。スポンサーの三共(現・第一三共ヘルスケア)が「薬で暴力を肯定出来ない」の理由で提供を降板したことや、同じくスポンサーのトヨタ自動車が放送期間中提供クレジットの表示を自粛する(CMは従来通り放送)事態に発展し、物議を醸した作品としても知られている。野島作品の中でも『高校教師』などと並んで野島の演出方針を疑問視する声の高い作品の一つであった。

本作はそれなりの視聴率を出したものの、上述した内容の過激さや放送終了後に主演のいしだ壱成や酒井法子が不祥事を起こしたことから、地上波やBS-TBS・TBSチャンネルなどでの再放送は長らく行なわれていなかったが、2019年のBlu-ray BOX発売を経て、2022年3月15日より動画配信サービス「Paravi」で配信開始となった。

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